1961-04-20 第38回国会 参議院 内閣委員会 第20号
インドは御承知のように、ルールケラーの鉄山を開発するということで、われわれも経済協力をすることにやっておりますのでございますが、その他大きな点で賠償がございますわけでございます。賠償はもとより経済協力ではございませんわけでございますけれども、しかし、これがうまく回転することによりまして、やはり先方も経済も潤うわけでございます。
インドは御承知のように、ルールケラーの鉄山を開発するということで、われわれも経済協力をすることにやっておりますのでございますが、その他大きな点で賠償がございますわけでございます。賠償はもとより経済協力ではございませんわけでございますけれども、しかし、これがうまく回転することによりまして、やはり先方も経済も潤うわけでございます。
インドにおきまする日米提携の例といたしましては、御承知のルールケラー鉄鉱山の開発がございました。この件に対しましてはアメリカの大統領資金から二千百万ドル、わが国からも八百万ドルの資金援助がそれぞれ与えられておりまして、昭和三十九年から年間二百万ドルの鉄鉱石がわが国に積み出されることになっております。
○説明員(三宅喜二郎君) インドにおきましてそういった鉄鉱山の開発というような重要産業には、外国の資本による協力とか、経営の中に入っての協力とかいうものは認めないのでございまして、現在までバイラディラまたはルールケラーは開発の準備段階でございまして、準備段階において計画の策定とか購入すべき鉱山機械の選定等について、日本のコンサルタントの助言なり、指導というものを受けておる次第でございます。
○佐藤尚武君 今の御説明でだいぶわかってきましたが、初めのルールケラーの鉱山に対しても日本の技術援助をコンサルタントという形でやっておるというお話、それは日本一カ国でそのコンサルタントを出しておるのか、あるいは日本が中心となって、そしてよその国からも同じように技術者が来てやっているのかどうか、そういう点。
○説明員(三宅喜二郎君) まず鉄鉱山の開発につきましては、先ほど申し上げましたルールケラーが取り上げられた次第でございます。
たとえばルールケラーの製鋼所、これはドイツがやることになっておる。ラングーンの製鋼所もドイツがやっておる。韓国の仁川にできた製鋼所もドイツがとってしまっているということなんです。これは一体どういうわけで日本はこういうビッドに負けてしまったのか。
ルールケラーの先ほどのケースの場合は、これは日本が競争に参加していなかったように思います。鉱山の開発については現に参加しているわけでございますが、製鉄所につきましては日本はそれに当初から参加していなかったと思います。
その点についてはなおインドにおけるルールケラーだったか、富士製鉄のあの鉱石輸入の問題も、これは非常に将来の鉄鋼の問題には大きな影響を持つわけですが、そういう日本の鉄鋼界における長期計画、こういうものも実は通産省はすでに出しておると思う。そこでそれらと運輸省とが一つ検討した資料を私は出してもらいたい。
具体的に、それでは何か特定な事業について協力するようなことはどうかということになりますと、これは今まででも、たとえばインドのルールケラーにいたしましても、あるいは台湾でもそういうことがございましたが、日米の協力によって開発を行なうということがあったわけでございまして、今後これは主として具体的なプロジェクトの問題になってくると思います。
その結果、大きなものといたしましては、ブラジルのミナス製鉄所でありますとか、あるいはインドのルールケラーの鉄鉱石の鉱山の開発というような計画もありまするし、あるいはパキスタンの尿素の工場の建設計画、インドのレーヨン・パルプの工場建設計画、そういった工場の全体としての建設の評価というものが相当に進促されております。
これらに対応してわが方においても、今後一段とあのルールケラー鉄鉱開発計画のような多角的な国際協力が具体化していくことを希望してやみません。
○牛場政府委員 日本と製鉄所を作るという話は、御承知の通り、四、五年前にあったわけでありますが、これは一時御破算になりまして、形が変りまして最近鉄鉱石資源を開発して、そしてその鉄鉱石を日本が買うという格好でもってただいまルールケラーというところの山を開発する話が出ております。最近日本から鉄鋼業界を代表するミッションが参りまして、向う側の政府と調印して参っておるわけでございます。
それから海外投資等基礎調査と申しますのは、これは全然別の性質の調査費でございまして、たとえば、今度参りましたルールケラーの調査でございますが、これは基礎調査費から出しております。たとえばイランの鉱物資源の調査を依頼される。そういうような場合に、民間のそれぞれのエキスパートを出しまして、場合によっては政府職員もそれに参加いたしまして、全般的な資源の状況の調査をする。
今のインドの鉄鉱石の開発の問題ですが、ルールケラーの鉱山開発、これは今度の協定によると、開発資金八百万ドル、これを現物出資するというような形の話のように思うのです。これは例の百八十億協力の問題ですね、この資金と今のこの開発資金八百万ドルとは、どういう関連として考えておられますか。
ルールケラーの問題にしましても、これは長年の問題ではありますが、一時どうもならぬというので立ち消えになっておりました。
で、ルールケラーの鉄鉱山の開発は、これはインドが五カ年計画の一環として日本から借款した円をもってこれを開発するのか、やはり日本の業者が、日本側の輸出入銀行から借りた金で、日本の業者の手によってインドの鉱山を開発するのか、それらの問題についてちょっと伺いたいと思います。
そこで、ルールケラーの問題でございますが、これは初めから借款とは別問題であって、別ワクとして円借款の中にはそれが入らないんだというふうに私どもは了解しております。ただ、ルールケラーに対して、どれくらい実際に日本側が融資ができるか、ないしは投資ができるかという問題につきましては、これはなお、政府部内におきまして検討中であるように承わっております。
○説明員(三宅喜二郎君) その点につきまして、インド側では、ルールケラーという地区の鉱山を開発して、そこからヴィザガパタムという港まで四百五十マイルくらいの鉄道を敷いて、そうしてその鉱石を日本に出したい、その案が一番よいということを言っておるのでございますが、日本側の鉄鋼業者は、ルールケラー以外にも、なおいい山があるので、できればその方を日本としては開発したいという考えのようでございます。
しかし本来の契約は、日本側の鉄鋼業者と、多分これはインド側の中央政府になると存じますが、それとの間の契約になりまして、それに対しまして、日本政府がアメリカから金を引き出す関係上、アメリカに対して、日本政府としてはルールケラーの鉄鉱石の輸入につきまして、輸入を保証する用意があるということをアメリカに対して言うことになるのじゃないかと存じます。
初めはルールケラーの鉱山開発が非常に大きく取り上げられたのでありますが、どうやら下調査等によりまして、ルールケラーでないところがいい。むしろルールケラーは、ご承知のようにあれはビサガパタムの港からたしか二百マイルくらい奥へ入っておりますが、そういったような輸送関係なんかで好ましくない。
従いまして、これはこの協定ができれば、ルールケラーの題問も直ちに解決できるというわけではありません。ルールケラーにつきましては、別途の措置をするわけでございます。
そのために何十億ドル要るというようなごく腰だめの話であったのでありますか、やはりこういう問題は具体的に――今一つの例をあげましたけれども、ルールケラーの問題であるとかあるいはどこそこのダムを実際に特別なものをなにするとか、タイにおけるところの漁港の問題であるとか、そういう具体的の問題と結びつけないと、実際は実現しないのじゃないか。
○岸国務大臣 たとえばインドにおけるルールケラーの鉄鉱の開発の問題に例をとってみましても、その技術やあるいは開発の実際上の仕事の面においては、日本が持っておる技術力等を十分利用していくことが望ましいことであります。
たとえばインドのルールケラーの鉄鉱山の開発とかいうようなのは、これはインドと日本とアメリカ、この三国の関係でそれを開発するという一つの計画でございます。そういったようなのは、どうしても政府も相当積極的に中に入って推進しないとできません。そういった場合にはできるだけの努力をやっておる次第でございます。
私の申し上げている意味がおわかりにならぬのならもう一度繰り返しますが、最近問題になっていますのは、インドにおけるルールケラーの鉄鉱石開発の問題だと思います。これは相当大規模な計画でありますが、そういうものを折衝します場合に、外務省の力では専門が違うからこれはどうも苦手だ。
○高岡委員 今どうもルールケラーの鉄鉱石開発などという具体的な一とを言ったからちょっと官房長あれでしょうが、かりに口比賠償は今進行中でありますからいいとしまして、あるいは予想されますことは、この五月ごろからインドネシアとの賠償問題が議題に上るだろうと思います。
○高岡委員 それでは、技術的なことで恐縮でありますが、インドのルールケラーといいますと、タタナガールのすぐ近くであります。ここからヴィザガパタム、これは昔は軍港のあったところでありますから、水深が深いと思います。私はここは軍港であったために、特に意識的に行ったことがないのでありますからわかりませんけれども、なぜこんな遠い距離のところの港を選んでいるのか。
それからどうしてルールケラーを選んだかということはインドの考え方ですが、その辺に今度インドは製鉄所を作る計画を持っているのであります。従ってその製鉄所の所要鉄鉱石を供給することがインドとしては第一の目的である。しかしそれだけでは鉄鉱石が余りますから、その余った分を日本は買わないか、買ってくれるなら日本のある程度の、何かの形で資本の参加を求めたい、こういうわけであります。
○石橋国務大臣 その話は場所を言うと、ルールケラーといいます。コロンボ会議が始まる前、私が出発する前から話がありました。そして現地でインドの代表とそれからアメリカの代表ホリスターと私、そのほか随員と三者会談をやりまして、話はあります。今その結果を何とかまとめるために、インド政府とインドにおる日本の大使館との間に下交渉をやっております。